先日、香川の第88番札所大窪寺に行く途中に起こったハプニング。それは山道で昼食中にイノシシと遭遇したことです。

遅い昼食中に、ガサガサと物音がしました。１０ｍ以内の所に黒い毛色が見えました。ひゃぁ〜、でも怖すぎて実際には声が出ません。まさか、クマ？　もし、そうだったらどうしよう？　急いで口の中の食べ物を飲み込み、リュックを背負い動ける体勢をとりました。

不安がつのる中、おかみは何もできませんでした。そんな時に一緒だった主人が低い大声を出しました。すると、驚いて逃げ去っていきました。クマでなくイノシシでした。去ってくれて、とにかくほっとしました。リスクを回避できたことに安堵しました。

これまでも「イノシシ注意」と書かれた札を山道で多く見てきましたが，そこまで強く感じていませんでした。猪突猛進で突進されたらと思うと、ぞっとしました。その後、ただちにリュックにつけていた鈴を鳴らすようにしました。

 

こわがりのおかみは、大窪寺に到着するまで落ち着かず、ちょっとした物音にもビクビクしていました。当初は４時間で着く予定でしたが、２時間遅れの６時間、午後２時過ぎに到着しました。無事に到着できた時の安心感は、これまでに経験したことがないものとなりました。無事に来られたとの感謝の思いが強くなった巡拝となりました。

巡る札所までの経路、山道を通るのかなど地図での事前確認、動物除けの鈴、水分や食料など必要物品のチェックなどをしっかり行っていくことが、いかに大事かということを改めて認識するきっかけとなりました。自然の中での厳しさ、忘れてはいけません，自分に言い聞かせるようにします。

                     

現在６２か所を巡拝、あと２６か所を巡る予定です。歩きへんろでは普段、経験できないことに、いろいろと遭遇します。その時々、いろいろな場所を歩いて景色を見て感動することも多く、複数回巡拝される方の気持ちも少しわかってきたような気がします。

今回は恐怖体験もしましたが、気持ちを切り替えて進めていきたいと思います。おかみの歩きへんろ、これからも綴っていきますね！